宇宙ではなく目の前の海にチャンスがある
最近『海』の本をよく読みます。
海水浴などをするアノ『海』です。
世の中は『宇宙』にばかり注目します。
確かに宇宙には希望も可能性もロマンもあります。
シリコンバレーの英雄イーロン・マスクさんも
「人類を火星に移住させる!」
と宣言して、ロケットのコストを
劇的に下げました。
アメリカやロシアの打ち上げ失敗や爆発が多い中、
日本でも『JAXA』が97%の高い成功率で
打ち上げに成功して注目を集めています。
宇宙には可能性もロマンもあり
航空宇宙工学の分野はこれからもっと
伸びると思います。
私も宇宙やロケットの情報は好きですが
どちらかと言えば『遠い彼方の宇宙』よりも
『足元の海』に注目しています。
海のことが気になりだしたのは
尖閣諸島問題です。
今まで政治に無頓着だったので
尖閣諸島ニュースを無視していましたが
「なんで2つの国家があんなにムキになるんだろう」
という好奇心から色々な本を読み漁ってみたら
これがまたハマりました。
海の可能性についての本を読んで
「海こそが日本を強くする最高の武器だ」
と思うようになりました。
恐らく宇宙ビジネスよりも海ビジネスの方が
現時的かつ世界を良くしてくれる可能性が
高いと思っています。
「日本は領土が狭く資源が少ない」
と言われます。
確かに、領土は狭いです。
世界各国を面積別に見ると
1位:ロシア
1700万?
2位:カナダ
998万?
3位はアメリカと中国がほぼ同じで
960万?
です。
そして日本は62位で、37万?
単純計算すると日本の面積はロシアの45分の1。
アメリカや中国の26分の1になります。
もの凄く狭いように感じます。
しかしこれらはあくまで『陸地』の話です。
日本の支配利用可能な海域は
447万?で中国の5倍くらいあります。
海は平面ではないので『体積』で考えると
約1600万?もあります。
そして海の底には、たくさんの資源があり
まだ解明されていない未知の資源や可能性も
たくさんあります。
例えば、
尖閣諸島海域には原油が1000億バレルある
と推測されています。
(1バレル=159リットル)
「1000億バレルとか言われても意味がわからない」
と思いますが、とにかく物凄い量です。
例えば、2014年のアメリカの
原油生産量が1400万バレルです。
金額に直すと直感的に凄さがわかると思いますが、
2015年の12月の1バレルの金額が
大体5000円くらいですので
5000円×1000億バレル=500兆円
「尖閣諸島には500兆円分の原油がある!」
という事になります。
かなり凄いですよね。
原油だけではありません。
尖閣諸島には
・日本の100年分の天然ガスがある
・海洋溶存物質などの貴重資源が大量に運ばれてくる
・レアメタルが豊富かつ大量に眠っている
など、ビックリするほど可能性があります。
コストや技術の問題は、まだまだあるようですが
こういう具体的な数字や金額を見ると
「尖閣諸島は奪い合いになるわけだ」
と納得し、それから海について勉強を始めました。
最初は、原油や天然ガスなどに
目がいっていたのですが、以外と
面白いのは『深海魚』です。
・頭の中がスケて見える深海魚(キカイダーみたいな)
→解剖学の発展、脳の移植
・口から資源になる素材を出すウナギ
→新素材の開発や森林伐採の防止
・5年間断食しても死なない深海生物
→究極のダイエットや不老不死の解明
などなど、面白い、珍しいだけでなく
たくさんの可能性を秘めた深海魚が
この世には数多く存在します。
斬新なデザインをした深海魚も多いので
デザイナーさんの刺激にもなると思います。
また、
「海水でこの世のほとんど全ての病気は治る」
という大胆な説もあります。
こんな可能性のある海域を
日本はたくさん持っています。
はるか『彼方』にある宇宙も面白いですが
『足元』にある海も面白いです。
そして、これは私たちの人生にも同じ事が言えます。
例えば、会社員を辞めて起業しようとする人の多くが
「過去の仕事とは全く別のことをやりたい」
と言います。
会社が嫌で独立しようとしているので
その気持ちはわかるのですが
「儲ける」
という観点から見ると、その考えは
少しズレていると思います。
基本的には『過去の延長線上』に
お宝は眠っています。
「これまでやってきたこと」
の延長線上、周囲にこそ
ビジネスチャンスが眠っていることが
多いのです。
例えば、5年間の営業経験がある人が
「営業以外の仕事で独立したい!」
と言います。
しかし、5年もの営業をやった経験値は
いくら大金を払っても手に入らないほど
凄いものです。
「3年の事務の経験があります」
という人も同じですし
「1年間、接客のバイトをしました」
という人も同じです。
これまで携わった職種や業種は
自分が思っている以上に知識や
スキルが身についているものです。
本を読んだりセミナーに出たりしても
得られる事ができない貴重な経験値です。
また「継続した」という事実は、
「向いている」という証拠だとも思います。
「サラリーマンを辞めたい」
「今のビジネスを辞めたい」
という人は多いです。
しかしその『辞めたい理由』を
もっと分解してみた方が良いです。
例えば、
・1人の上司が嫌いで辞めたい
・時間の束縛が嫌で辞めたい
・売っているものが嫌で辞めたい
など、分解してみると辞めたい理由は
細かく分かれます。
高額布団の営業をしていた人が
会社を辞めたい理由は
「営業が嫌い」
なのではなく
「インチキ商品を売るのが嫌い」
かもしれません。
もしかしたら、上司がムカつくだけかも
しれません。
サラリーマンが嫌なのではなく
「売っているものが嫌」
「上司が嫌なだけ」
なら、起業ではなく転職の方が
良い選択になるかもしれません。
辞めるにしても、過去の経験値を活かした
ビジネスをした方が遥かに有利ですし
現金に繋がるスピードが早くなります。
しかし「辞める」と決意する時は
その『全て』が嫌いだと錯覚します。
もっと分解してみた方が良いです。
映画や漫画の影響もあると思いますが
私たちは無限の彼方にある遠い星に憧れます。
しかし、
これまでの自分とは関係ない
遠い彼方の宇宙よりも
目の前に広がる、足元にある海にこそ
お宝が眠っている事の方が多いです。
新しい知識を学ぶのも良いと思いますが
以外とチャンスは既に目の前にあるかもしれません。